第5章 恋花火(不二夢)
【ぶーっ、俺の口の堅さ忘れちったの?】
周助との仲を取り持ってくれたのは英二だった。
周助の事が好きだった私は、英二に相談してたら…
英二が口を滑らせて、周助に伝わっちゃうって言うハプニングあったんだけど…
その事は忘れてるのね…英二らしいけど
【ま、いいや。今度こそ信じてるからね!】
泣き顔のスタンプが英二から返ってきて、クスッと笑ってしまった
あ、英二なら紹介したい人が誰なのか知ってるかも…と思ったけど、何だか気が引けて聞くのは止めた。
「明日、分かるんだから…良いよね」
【明日、練習頑張ってね!おやすみ】と英二に送信すると、目を閉じて眠りにつく。