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テニプリ短編集☆

第1章 雨の日のkiss(菊丸夢/甘)


「はぁー。会いたいなぁ、英二先輩」

心の声がポロっと洩れてしまう。

でも会ったところで会話が成立しない位
緊張してしまうのは分かりきった事だけど
こうも会えないと胸が苦しくなるのは本当に不思議。


その時
「だーれだ!」

後ろから掌で目隠しをされたが
聞き慣れた声と仄かに香る香水ですぐに分かった


「え……、英二先輩ですか?」


一気に顔が紅潮していくのがわかる。


「ピンポーン!大正解!」


「い、いつからここに?」


まさかさっきの(会いたいなぁ)って聞かれたりしてないよね?

「んとね、会いたいなぁ英二先輩から……かな?」


聞かれてたなんて恥ずかしすぎる!

「さっきの言葉の意味ってさ……その、」


「さっきの言葉は……あの、えっと、わ、忘れてください!」


「えぇ!?莉那ちゃん!待って!」


隠してた気持ちが先輩に伝わってしまう!
秘密にしておきたい!


先輩を振り切ろうと逃げるように走ったが

「きゃっ!」
簡単に追い付かれてしまう。
「捕まえたよん!」

ぐいっと力強く引き寄せ、そのまま莉那は菊丸に抱きしめられてしまった。


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