第4章 candy☆love(千石夢/甘)
「え…本当に見てたの?うーん……アンラッキー」
やってしまったー。
うなだれる俺を冷ややかな目で見る莉那さん。
「可愛い女の子に、手当たり次第って感じに見えたけど?」
「それは、まだアナタに会う前だったから…つい。いつもの癖で…」
だから仕方なかったんですなんて言い訳ばっかり
「…まぁ、良いけど。ほら、早くゲームしよ」
そして早く解放されたい。
「お、何かやる気になってくれたみたいで嬉しいなぁ~!」
後ろ手にした状態で、キャンディーを握った。
さ、どっちだ?
両手を莉那さんに差し出すと、
「うーん…」
じっと考える莉那さんの真剣な表情、可愛い…
これで最後にはしたくない俺と
もう解放して欲しい莉那さん
さぁ、どっちの思いが強いかな?