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テニプリ短編集☆

第3章 ペテン師の憂鬱(仁王夢/悲恋)


「莉那…此処にいたんだね。探したよ」


「あ、幸村!」


お前さんの王子様登場か…


幸村が来た途端、女の子の顔になる莉那




誰が見ても幸村に気があるのは分かりきっている。



二人の会話が遠くで聞こえてくる




「ちょっと…仁王!聞いてるの?!」






「ん…あぁ?…幸村は戻ったんか?」


気付けば幸村は居なくなっていた。





「うん。明日の練習についてちょっとねー」



「ちょっと、か」




今まで自分から誰かに告白する事は無かったけど



今言わないと後悔する気がして




思わず莉那の手首を掴んで


自分に引き寄せた




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