第2章 アナタの隣(手塚夢/甘)
やっぱり…
「あ、そっか…居るんだね」
分かってたけど、実際に好きな人から言われるとショックが大きい
「聞きたいことはそれだけか?」
やば、泣きそう…
「…好きな人に気持ち伝えた?」
まだ泣いちゃだめ
「まだ伝えてない。」
我慢しなきゃ
「よし、私はもう少し勉強続けるからさ…手塚君は気持ち伝えておいでよ!」
「最後まで付き添わせてくれ」
「大丈夫だって!さ、早く!」
なるべく笑顔を作ってみる。
ね、ちゃんと笑えてる?
これ以上ここに居られたら泣き顔見られちゃうよ…
「何か勘違いしている様だが、俺の好きな人は……目の前のお前だ。中谷」
「え、今なんて?」
「俺は中谷が好きだ」
手塚君が私の事をすき?
冗談だよね?
「あはは。手塚君も冗談言ったりするんだね~!!ビックリだよ」
「冗談を言うのは苦手なんだが」