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テニプリ短編集☆

第2章 アナタの隣(手塚夢/甘)


もう少し話していたいなぁ…って思ったけど
担任の言葉により遮られてしまった


「じゃあ、席替えも終わったのでこのまま数学の授業始めるぞー」


「げ、数学…」


毎回必ず当てられるのが本当に嫌。
珍解答をする私に担任は呆れ、クラスメイトには笑われちゃうし…



こんな時は現実逃避だ!


隣に座っている手塚君を見つめる


はぁ…本当に整った顔立ちしてるよなぁ
眼鏡から覗く切れ長の目

指もスラッと長くて綺麗だよね  

あぁ、彼女になれたらあの綺麗な手を繋ぎ放題かぁ…

羨ましいなぁ…



ん…?あれ?手塚君がこっちを見てる?




「中谷、当てられてるぞ」



「はひぃ!…あ、本当だ!ありがとう」


前を見ると担任が物凄い形相で私を見ている。

一気に現実に引き戻されちゃった…


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