第20章 思い出
涙を流し笑えば
カカシ先輩も微笑んでくれた。
「おいで、」
ギュッと強く抱きしめてくれて暖かく感じた。
「あの日、ちょうど任務で里外にいてね、全部終わった後に知ったんだ。話を聞いた時、オレは泣きそうになったよ、お前がどんなに辛い思いをしたんだろう…ってね。ずっと…を抱きしめてやりたかったんだよ。」
「カカシ先輩……」
「この話をがしてくれたら、絶対抱きしめたいって思っていたんだ。頼むから、ほんの少しの時間でいいから、このままでいさせて。」
そう言って、
私を抱きしめてそばにいてくれた。暖かい涙を流して優しい気持ちに包まれていた。
あの日、命を落としたヌイさん、チュウさん、マク姉の月命日には必ずお線香をあげ、お参りをしている。任務で行けない時は、他の日にお参りした。
それは今も続けており、欠かした事は一度もない。