第19章 事件後
四十九日が終わるまで私とコネ、そしてヤマト隊長の三人で、毎週亡くなったヌイさん、チュウさん、マク姉のご実家にお邪魔させてもらい、お線香を上げさせてもらい、お参りをした。ヌイさんのご実家に行かせてもらった際、覚悟して行ったが、前回の取り乱したご様子は全くなく、落ち着いていらっしゃった。
「悪かったな、取り乱して…。あの後、五代目火影様が家に来られてな、丁寧に謝ってくれたんやわ。事情もしっかり聞いたわ。許してくれ、堪忍な…。」
涙を流しながら謝る姿に、
とんでもございません!!っと、
私は畳みに擦りつけ再度謝罪をした。
ヌイさんのお母さんの言葉を聞いて、私は少し救われるような気がした。
それでも、もうヌイさんは戻って来ない。
私はひたすらあの日の自分を責めていた。
「もう、毎週来んでいいからな、次は月命日でかめへんから、これるときに線香あげたってくれ。」
「はい、もちろんです。」
優しい言葉をかけて貰い素直に返事をしていた。
少しずつ前を向いて歩き始めていた。