第19章 事件後
「あ、あんた…あの女といつも一緒にいたやんな?なんで気がつかへんかってん!!あんたが早く分かってたら、息子は死なへんかったんちゃうんか!分かってんの?あんたが殺したよーなもんやんか!ねぇ、何とか言いなさいよ!!」
バクバクと心臓の音を鳴らしながら
私は床に頭を擦りつけ謝罪を続けた。
「申し訳ございません!!…すべて仰る通りでございます。私の…至らないために……本当に…すみませんでした…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…!!!」
何度も何度謝罪を続け、震えながら頭を何度も下げていた。
その様子を見ていた暗部全員が同じ体勢になり、ヌイさんのお母さんに謝罪をした。
ヤマト隊長も同じ姿勢で謝り続け、ヌイさんのお母さんは、力が抜けるようにしゃがみ込み泣き叫んだ。
「あんたらが謝ったって、あの子はもー帰ってこーへんねん…もう会われへんねん…」
私の頭の上で泣きじゃくる声を上げながらヌイさんのお母さんは葬儀場を後にした。
はぁはぁ…はぁ………息苦しさの中、
ひたすら頭を下げていた。
すべての参列者が居なくなるまで私は頭を擦りつけていた。
その参列者の中には上忍、中忍、下忍、全て参列していた。
その気配の中に、カカシ先輩の気配はなかった。どこか任務で里外に出ているようだった。