第19章 事件後
反逆者を解剖するが結局何も分からなかった。チャクラや能力を調べても全く手掛かりが掴めず、遺体は処理された。
木ノ葉で孤児として施設で育ち暗部で働いていた女の自宅を捜索するも全て破棄されており、彼女が誰と接触していたか一切把握されなかった。
鉄砲玉のような立場だったのかもしれない。暗部全員を総集させ出した結論は、なんとも情けない答えだった。裏切り者は、使ったらすぐに捨てられるゴミのような存在だったようだ。
亡くなったヌイさん、チュウさん、マク姉の葬儀が始まった。真っ暗闇のような服を身につけて人々は泣き崩れ、悲しみに包まれた。ヌイさんのお母さんと目が合った瞬間、こちらを縋り付くように涙を流しながら叫び出した。
ヌイさんの家と私の住んでいるアパートは近くて、よく私の家に遊びに来たベトレイを知っていた。たまにご飯をご馳走になったり交流が深かった。