第18章 闇の中
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事件当日…………
辺りは真っ暗闇の中、任務完了を合図に引き上げ戻る最中に事件は起きた。
私、コネ、ウサギのお面のウサ、同じ狐で色が藍色模様のラインが入ったお面のキネ、の4人で行動していた。
突然、火影邸の少し離れた場所から、爆発音が聞こえたと同時に、大きな怒号と悲痛な叫び声が夜中に響き渡った。
ちょうど近くを走っていた私達は、急いでその場所に向った。そこは地獄をまさに絵に描いたような惨劇だった。
大量の血の雨が降り注いだように当たり一面血塗れで、護衛暗部2名は爆発物に巻き込まれたのだろう…もう原形を留めていない。一番近くで御守りしていたヌイさんは、迷いなく首をひと突きする暗部手法だった。
この馴染みある殺し方に震えが止まらない。
犯行声明の様に分かりやすいゴミがワザとらしく散らばっていた。
ピンクのキラリと光るピアス
犯人を一瞬でイメージしてしまう。
しかしその答えを震えながら消し去ろうとした。
「…いや今日は疲れたから、帰るって言って…」
ヌイさんへの迷いなく刃で首をひと突き。あの女が得意だと豪語していた手法だ。
ドクンドクン………
一気に汗が吹き出していた。