第18章 闇の中
パッと横を見たらニコニコのベトレイがいる。気のせいかと視線を戻せば、遠くにコネがいる。
私に来いっと合図を送っていた。
仕方なくその場を離れ、コネのそばに寄れば、耳打ちしてきた。
「ベトレイ…今、すんげー目してたぞ?」
「え⁈嘘………あ、ヌイさんがめっちゃ褒めてたから、ヤキモチかな。気がつかなかった。」
「ちげーよ!アホか!バカか!そんなんじゃねーよ。注意して見ろって。とにかく気をつけろ。」
「…わかった。そこまで言うなら気をつけるよ。」
そう従えば、その場を離れた。
その時、本当にコネの気にしすぎだと思っていた。
でも、あのコネがここまで言ってくるのだから、何かあるはずだ…そう感じていた。
明日、ヤマト隊長に相談しよう。
そう思った。
残念ながら、相談をする明日は来なかった。
その日の夜に事件が起きた。