第17章 闇に光
「祖母は…昔ながらの女性で、女性らしく生きる事を重視する人でした。だから、靴の脱ぎ方が汚いと怒られたり、女性の仕草を大事にする方でした。それに洗濯物も畳み方も綺麗でしたし、よく横でみていました。」
私たち、家族にとって、
七回忌ぐらいまで、祖母の話は
タブーであった。
特に父の前では禁句であった。
「カカシ先輩のお父様と同じ亡くなり方をしまして…皆は寿命だった、鬱病のせいだから仕方ないって言ってました。亡くなったのは私が14歳の時です。」
遺書には、ありがとうとメッセージが書かれていた。
「最初に発見したのは私の兄だったんです。祖母の一番大好きな家、長男の兄に見つけてもらって、きっと喜んでいたと思います。」
私は任務中だった。
だから夜、家に帰ってから事実を知った。
「最初はずっと皆泣いてましたが、だんだん時間が解決してくれて、前に私たち家族は進んでいると思います。」
父の姿を頭に浮かべていた。
「でも……………いまだに…父は完全に闇から抜け出せていません。たまに仏壇の前で泣いている後ろ姿を見かけているのですから……。」
そう言い終わった後、気づいた。
ああ……
そういうことか……