第17章 闇に光
ピカッ………ゴロゴロゴロゴロ……
ドーーーーーーーン!!
「っ!!あ!!」
一気に雰囲気をぶった切る声を上げた。
ザァァァアアア……………
「あーー!!洗濯物ーー!忘れてたーーーー!!」
急いで服を戻して先輩をグイと
押しのけ、ギャーッと、ダッシュでベランダに干しっぱなしの服を取り込んだ。屋根があるから良かった。
すっかり忘れていた。
「あぶなーーー!!屋根があるから良かったー濡れてないー。」
乾いた洗濯ものをカゴに入れて
ベランダから戻れば、カカシ先輩が窓際に立って私の荷物を持ってくれた。
「ふ、そうだね、ゲリラ豪雨っぽいね…」
ザァァァアア………
外は叩きつけるような大きな雨が降り続いていた。
「あー、朝干しっぱなしですっかり忘れてました、すみません。」
洗濯物を畳みながら言えば、
ションボリしている。
「……最後までしないよ。もうダメー?」
「ダメです。変な空気に流されそうになりました!危ないですね、イチャパラ危険ですよ!まったく!」
プンプンしながら言えば、
何故か笑っている。