第1章 再会
恥ずかしくて急いで仮面をつければ、
カカシ先輩は、凄く残念そうに私を見つめていた。
「えー、もうつけちゃうの?
残念だなぁ……後でまた見せてよ?
ま、、オレの護衛よろしく頼むね。」
「…お手柔らかにお願いします。」
そう呟けば、
彼は、弄りキャラを見つけたかのようにニンマリしている。
「お前が来るのを楽しみに待ってたんだよ。」
「…ありがとうございます。そんなお言葉をいただき嬉しく思います。」
「また敬語ー…辞めてよね。堅苦しい言葉いらないから、普通がいい。分かった?」
「はい………」
カカシ先輩は、私の返事に、満足したのか、頭を撫でている。
瞬く間に赤くなり、
手で払おうとしたが、彼は火影様だ。
仕方なく黙って撫でられていた。
「カカシ様…そろそろお手を…」
小さく言えば、余計にガシガシ頭を撫でられ、髪の毛はボサボサだ。
(く、悔しい……)
彼は私の考えが手に取るように分かるようだ。
手の平で遊ばれているのだから。