第13章 イルカ先生
イルカ先生は、私を真っ直ぐに優しく見つめてくれている。
「、良い仲間に囲まれて、ここまで頑張ってこれたのですね。暗部のお仕事というのは辛い時の方が多いはずです。自分を信じて、よくここまでこれましたね。お疲れさまでした。」
穏やかな表情を見せられ、とめど目なく素直に涙を流した。
「……は、はい。仲間がいたから、ここまで…これました。」
暗部の仲間…
仲間がいたから、頑張れた
仲間がいたから、一緒に乗り越えられた。
仲間を思い出して、涙が止まらなかった。
横にいるカカシ先輩がずっと、私の頭を撫でてくれている。
「、そこに気がつけば、少しは軽くなるんじゃない?お前は大切な仲間がいるんだろ?」
「…はい…、カカシ先輩…」
涙を流して返事をしていた。
目を瞑れば、皆の声が聞こえてくる。
映像が見えてくる。
ずっと、
暖かい光を窓から感じていた。
優しい気持ちで、前を見つめていた。