第11章 ピーマンおすそ分け
しかし、一気にピリっと空気が
漂ってきた途端、ガチャっとドアが開いた。
「よ、ヤマト!久しぶりだな、元気だったか?最近会わないよな?」
暗闇の中からテンションが
果てしなく低い威圧的な男性が立っている。
「…センパーーイ!!今何時だと思ってんですか?昨日、夜中に帰ったばっかなんですよ!だいたい…………………え?……ネツキ?」
ネツキ…暗部名を久しぶりに呼ばれた気がする。
カカシ先輩はもう名前しか呼ばないから諦めている。
その声かけを聞くと、すぐにお面を外して頭の横に付け、一礼をした。
ヤマト隊長との関係を象徴している。緊張をしている。
「ヤマト隊長、お久しぶりです。ネツキです。昨日から、カカシ先輩の護衛暗部として任務をさせていただいています。」
すべて喋り終えた後、自分の言葉に違和感を覚えた。
(いや、何もしてないな。)