第1章 再会
「カカシ様!待ってください!
わ、分かりましたから…お見せします!だから解任だけは……」
縋るようにカカシ先輩を呼び止めれば、
こちらを振り向き、ニッコリ満足して笑った。
待ってました、と言わんばかりの顔をしておられる。
分かってはいたが、
あるフレーズが頭に浮かんでいる。
(はめられた。)
「、はい、
じゃあお願いしまーす。」
ワザと敬語を使って面白がっているのが分かった。
ドクンドクン、心臓の音がうるさい。
久々に人にお面をとる姿を見せているのだ。
本当に恥ずかしい…
何でそんなに見たいんだ。
ゆっくりお面を、右手で掴み、
上に上げた。
俯き、横を見ながら上にあげたので、カカシ先輩が覗き込んで見てきた。
その時、私は恥ずかしくて、少し頬を染めてしまっていた。