第1章 再会
置いてけぼりをくらい、
離れようとするが、
ニコニコして肩を掴んで
私を見ている。
「ねえ、お面取ってよ!顔見せてよ。」
「っ!!あ、あの……火影様、顔が近いんですが。」
間近に顔を近づけてくるから
つい照れて慌ててしまう。
「、何年ぶり?俺が暗部やめるぐらいに入隊してきたんだよね?うわー懐かしいね。」
こんなテンション高い人だっただろうか?
もっと冷淡で…冷静沈着で…冷めたイメージだったが…
「見ていい?」
お面を取ろうとした手を
ガシっと掴んだ。
「カ、カカシ様、私は護衛暗部ですので、顔を見られるのは……」
その言葉に、一気に不機嫌になり、面白くない顔をしている。
「オレの命を守る従順な護衛暗部のくせに、顔を見せれないわけ?誠意が足りないよ。帰っていいよ、いらない。」
一気に突き放す言葉を放ち、
席に着こうと私に背中を向けて歩いていく。
その言葉に私は戸惑いを隠せず、不安で心を揺さぶられてしまう…。
(カカシ先輩…!)