第10章 ピーマン収穫
ジリジリ日差しが暑く、サウナの中で作業をしているように、熱風が肌に当たる。
モワッとなま暑い風に煽られ、
背中には汗が伝い、顔からも吹き出している。
服が身体にて張り付いて、気持ちが悪い。汗が頬を伝う。
「センパーーイ…あ"つーい"…
今日最高気温36度らしいですよ。朝7時の段階でこんなに暑いなんて…私シにます。無理ー…部屋に帰ってクーラーつけて扇風機に当たりたい…あー…アイス食べたい…」
わたしは、頭には麦わら帽子を被り、首にはタオルを巻いて、
Tシャツに短パン姿で、手に軍手をはめて、籠を持ち、
青々とした熟れたピーマンを収穫している。
ブッチブッチ文句を言いながら、
作業をする私に、苦笑いを浮かべているカッコいいカカシ先輩。
「あと少しだから頑張って、。あ、ちゃんと水分補給して休憩もしろよ?」
カカシ先輩も私と似たような姿で、口布も付けずに、慣れた手付きでピーマンを取って籠に入れていく。
「はーい、大丈夫ですよー。グビグビ飲んでますからー。休憩も適当にやってますよー。」
そう汗だくに答えて、カカシ先輩を見た。
Tシャツ姿のカカシ先輩が
新鮮で思わず目を奪われてしまう。
汗をかいた火影様に、
熱い視線を送ってしまう。
昨日のことをつい、思い浮かべ、
顔が余計に熱くなった。