第9章 夜
不意にカカシ先輩が寂しそうなお顔をして溜息をついている。
期待させる様な態度を取ってしまっていた事に、後悔した。
「カカシ先輩…大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃない……自分の布団に戻るよ、絶対我慢出来ない。」
そう言って戻ろうと、私から離れてしまった。
「……あ、」
突然、空虚感に襲われてしまい、
つい、身体に手を回して引き止めていた。
「カ、カカシ先輩が、その…したいなら良いんですよ?わたしの事はその…気になさらずに…」
真っ赤になりながらカカシ先輩の身体をギュッと抱きしめていた。
デートしてくれるって言ってくれたのだから、段階なんか気にしないでやっちゃえば良い。
「……のオッパイ触りたい。」
(え?なんか空耳聞こえた?)