第8章 暗部時代のカカシ先輩
初めて暗部でカカシ先輩に出会い、
名前をカカシ先輩に伝えた時、
カカシ先輩は少し固まっていたような気がした。
顔をジっと見つめれ、
思わず、変な人だなって、その時思っていた。
それから、カカシ先輩は
私につきっきりに暗部の仕事を教えてくれた。
暗部名もカカシ先輩が去る時に、お面を見ながら
「このお面使うし、これからはネツキって名前に変更だな。」
そう私に言った。
その時一瞬だけ、ほんの一瞬だけ目が優しく笑ったような気がした。
それが暗部時代、私が覚えている、唯一の笑ったようなお姿だった。
カカシ先輩は今はとても感情が豊かだけど、暗部の時はほとんど表情を表に出さなかった。
何か暗い闇をずっと抱えているように感じていた。
私が何か助けれるすべはない。
そうずっと思っていた。
カカシ先輩は、今、自然体で生活をしている。喜怒哀楽を自由に表現して、暮らしている。
私は今日一日カカシ先輩と共に生活をして、徐々に素を出してきている。カカシ先輩の私を想う優しさが伝わり、その事を今、身に染みて感じている。