第8章 暗部時代のカカシ先輩
「御馳走さまでした!美味しかったです。私が片付けますから、カカシ先輩は座ってて下さい。」
そう言って席を立って台所へ食べ終わった食器を運んだ。二回ぐらい往復して机を布巾で拭いているが……視線を感じる……。
「カカシ先輩?」
「ん?…ああ、お風呂いれて、布団引いてくるわ。」
そう言って席を立った。
カカシ先輩、何か考え事だろうか。心ここに非ずって感じだ。
台所に戻り食器を洗い水で流して片付けをした。
片付けをしながら、
私は夜の事を考えていた。
護衛暗部としての本番は夜だと分かっていた。昼間は遊びのようなものだ。
先ほどの事を思い出し、
頭に付けたお面を軽く優しく触った。
あんな風に告白をしてもらった事が私は一度もない。
ましてや憧れの人に護衛初日に告白されるなんて……。
嬉しくて感動して涙を流していた。