第7章 理由
「当たり前じゃない。お前を忘れた事なんか一度もないよ。」
カカシ先輩は、自然に、恥ずかしげも無く普通に言い切った。
その言葉に目をまん丸にしてカカシ先輩を見つめてしまっていた。
(今、カカシ先輩、何て言った………?)
思わずお茶碗を落としそうになった。
ドクンドクンと心音が聞こえてくる。
カカシ先輩は、私が驚いた顔していても、気にせずに話を続けた。
「のことはずっと気になってて、オレが暗部を去った後も、歴代の火影様に聞いてたんだよねー。あ、知らなかったでしょ?」
「……………………カカシ先輩?」
今信じられない言葉をカカシ先輩は、笑って普通に話をしている。
「は、暗部をずっと支えてきて、頑張っている事をオレは知ってたからね。水を差すような真似はしたくなかったんだ。だからこのタイミングになったんだよ。本当は直ぐにでも、お前を側に置いておきたかった。」
「………………………え?」
今、ご飯を食べている。
こんな会話はご飯を食べてする話ではない。顔を真っ赤にして固まってしまっていた。
「お前を結構本気で昔から狙っていたからね。」
頭が理解しない。
追いつかない。
「、ごめんマジだから。それだけ、覚えてて。」
真っ直ぐに真剣に見つめられ、
恥ずかしくて、どうにかこの場を、誤魔化したかった。
「カカシ先輩、何…ど、どうしたんですか、急に……ビックリしました。」
声が上ずり、まともに答えれず
しどろもどろになっていた。