第7章 理由
炊きたての白ご飯に、具だくさんの味噌汁、小松菜のお浸し、鯛の西京漬け、チーズトマトサラダ、
火影邸の食卓にはカカシ先輩の
手料理がたくさん並べられていた。
「うーん、美味しい!特にこのお魚美味しい!カカシ先輩、素敵なお嫁さんになれますよ。」
火影邸のリビングのちゃぶ台で、カカシ先輩の手料理をモグモグ食べながら感想を言えば、照れ笑いをしている。
「なかなかねー、こればっかりはね…。ご縁が無いと難しいよね。もいないでしょ?」
「いたら暗部にいませんよー。あー寂しい会話ですね、あははー。」
暗部の人間に恋人なんかいたら
邪魔になるだけだ。
まるで自分に牽制するように言い放った。
「だよねー。オレも暗部時代一切無かったなー。お前ともすぐに離れちゃったもんねー?」
(いやいやいや、ご謙遜をー。カカシ先輩は違いますよー。一切隙を見せないから、分からなかっただけで、暗部くノ一全員貴方に夢中でしたよー?)
「そうですね、短い期間でしたもんね。だけど、よく私なんか覚えていましたね?接点も短いですし、忘れていても不思議じゃないと思うんですよ。何でですか?」
私は、心拍を少し上げながら軽く聞いた。
なんて答えるんだろう…と、
カカシ先輩を試すように聞いた。