第6章 自然に…
「じゃあ、明日、たくさん収穫して、
明日の夕食にピーマン料理作るよ。」
(いや、それ罰ゲームじゃなくて?
それより今、料理を作るって言いませんでした?)
「カカシ先輩って料理作られるんですか?」
「うん、そうだけど?1人暮らしが長いからね。結構オレの料理好評なんだよねー。今日も作るから、期待しとけよ?マジで美味いから。」
「えー!本当ですか!
やったー!!カカシ先輩の手料理とか嬉しい!楽しみー!」
と自然に喜び、子供のように笑っていた。
次の瞬間、一気に後悔した。
(しまった、はしゃぎすぎた。)
不安に感じて、そーっと、
カカシ先輩を見たら、とても優しい表情を私に向けてくれていた。
「やっと、素で笑ったね。」
私はその言葉を聞いて、
目を大きく開けて驚いた。
まさかそんな言葉をかけてくれるとは思っていなかったからだ。
少し固まってしまったが、私は自分でお面をすぐに取り、感謝の言葉を伝えようと思った。
そのことが、今一番大事だという事をわかっていた。
「カカシ先輩の手料理を食べれるなんて楽しみですね、ありがとうございます。なんだか夢のようですね!」
「アハハハッ、それは言い過ぎでしょ?そんなに期待してくれてるなら腕がなるなー。よし、じゃー帰ろっか。」
「はい!」
その時、私はいつもより明るいトーンの声を出していた。
帰りに買い物をして
二人で喋りながら火影邸へ歩いて帰った。
お面をつけていなければ、恋人同士のように見えていたと思う。それぐらい、楽しそうに笑って帰っていた。