第6章 自然に…
【ピーマン】
(ピーマン……………いらなーい…)
私が唯一、食べるのが苦手な食べ物だ。
決して食べれないというわけではないが、わざわざお店で買ってまで食べない。
苦いし、不味いし、美味しいと思えない。
お面の下では、思わず顔を歪めていた。
「?あ、ピーマンが嫌い?意外だねー?」
「………え"っ!?…いえ、そ、そんなことは……」
何でこの人、私がお面付けてるのに、
考えてる事が分かるの?
(顔は見えてないのに!)
「ふ、、メッチャ動揺してるじゃない。好きじゃないんでしょ?」
「………………はい。」
カカシ先輩は私の素直な反応に、
嬉しそうに笑った。