第5章 護衛1日目
「、さっきの事、まだ気にしてるの?あれはコネがワザと意地悪して、完全に気配消してたんだから仕方ないよ。」
「…お気遣いありがとうございます。」
私は低いトーンで呟いた。
(あれは一生の不覚だ。)
カカシ先輩のフォロー話を
シカマルは顔を赤くして聞いていた。
「すいませーん、そういう話は後にしてくれませんか?」
「えー?別にいいじゃない。
お前も、テマリがいるでしょ?この前もデートしてたし、仲が良いね。」
「…っ⁈何処で見てたんすか!声をかけて下さいよ!」
「イヤ……あまりにラブラブだったから…声かけにくかった。」
「……じゃーはい、仕事仕事!とっとと片付けちゃいましょ。」
シカマルは恥ずかしいのだろう、急いで仕事を再開した。
カカシ先輩も仕事モードに切り替わり、スピードを上げた。
カカシ先輩が仕事をしている間、ずっと24時間勤務の恐怖を身に染みて今感じていた。
まだ今は昼だから問題がない。問題は夜だ。私は寝れないのだ。いつ寝るのだろう。
そうは言っても最近、木の葉の里は本当に平和だ。緊迫した様子はない。
暗部でも大戦中、汚れた任務が特に多かった。
でも今は、そんなに危機迫る任務が暗部には回ってきていない。
それほど平和だということを示している。
暗部を束ねるコネがウロウロしているのだから、さぞかし暇なんだろう。
いや、業務は腐るほどあるはずだ。私が護衛暗部を全う出来るか、不安で不安で仕方ないらしい。
馬鹿にした奴の顔を思い浮かべていた。
元暗部トップの意地だ。何としても成功させてやる…!私はメラメラと瞳を熱く燃やしていた。