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【NARUTO】護衛暗部

第1章 再会



今年、私は早いもので24歳になる。
暗部では暗殺、スパイなど、汚れ役を担ってきた。
何人殺したかなんて麻痺して忘れた。

喜んでこんな仕事をしたいとは
誰も思わない。
でも誰かがやらないといけないならば、"私が"と進んでやってきた。

この狐の仮面のおかげで
ここまでやれてきたのだ。

このお面が無ければ
精神崩壊して暗部を辞めて
忍びを辞めていた。

目を一瞬だけ閉じていた
次の瞬間、念押しの凄みをいただいた。


「ネツキ、火影様は、お前を指名したんだ。絶対にミスがないようにな!いいな?!」


ネツキ、暗部の名前だ。
狐を反対から読むだけの
安易な発想だ。

こんな簡単な名前を誰がつけたか?
これから護衛する里の君主だ。


上層部の一人が、まだイラついて睨みつけている。
仮面を被っていると、こういう時に助かる。

思いっきり嫌な顔を仮面の下ではしていた。

(はあ?えっらそうに!!どんだけお前は偉いんだ…)


「御意!」

声だけ、規律を守る従順な暗部を演じていた。


「今から6代目がお越しになる。粗相が無いようにな。」


横から私の引き継ぎをする
大嫌いな同期の低い声がした。

何かと女の私をライバル視するこいつは、コネという。


猫のお面をつけている。
名前は私の名前を参考にしたと言っていた。

真似をするのが本当にコイツは好きなようだ。腹が立つ。


"6代目がくる"


(カカシ先輩に会える…)

名前を聞くだけで、
胸が熱く嬉しく感じた。


側にまたいる事が出来る。
そう思えば、顔がにやけてしまう。

本当に仮面をつけていて
良かった。

こんなニヤニヤした暗部は他にいない。



「顔」

囁くように言われ、
キッと、元に戻した。


相変わらずこういう鋭いところがコネの嫌いな所だ。
すぐに気がつく。



(さっきの上層部の時は
何も言わなかったくせに…)



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