第1章 再会
「私が…ですか?」
突然、朝から上層部に呼び出され、部屋の高圧的な雰囲気により、私は四面楚歌になっている。
"解任される"と覚悟していた。
しかし、予想とは全く違う内容に、呆気に取られている。
いつもの不気味な狐の仮面を被る私に、上層部から下る司令は、
【6代目火影である、はたけカカシを、護衛する暗部に入隊すること。】
暗殺戦術特殊部隊、通称暗部に私は、16歳で入隊した。
実力を認められ、男の中でも私は顔負けしていない。
今では年数も重ねた事もあり、暗部を束ねる立場になっている。
「なんでお前がいいのか…火影様はよう分からん…。」
上層部のお偉いさんが
納得出来ないように呟いている。
(何よ…このジジイ…)
目の下がピクピクする…
本当に相変わらず…この人達は……
各々に私を見て溜息をついている。
よっぽど私が不適任なのか?
いい加減にして欲しい。