第4章 2人の時間
「あ、、何でまたお面付けてるのよ。さっき約束したばっかでしょ。」
お茶の間で2人、
座布団に座っていれば、
カカシ先輩は私に御指摘を鋭く
入れてくる。
私がまた、狐のお面をつけたことに対してご立腹されているようだ。
(暗部の仮面が重要だと言うことは、この人が1番理解しているはずなのに…!!)
「このお面は、暗部としての切り替えスイッチなんです。護衛暗部として、プロ精神に基づき、常に周りを警戒したいので、ここだけは…どうかご了承下さい。」
"プライベート"と"仕事"を
分けたい。
お面を外していれば、
自ずと隙が出来てしまう。
私がそうなのだから、
その事を1番理解している。
一瞬の隙や気の緩みで
人は簡単に死ぬのだ。
「本当に、お前は真面目だねー。」
「カカシ先輩の教えを忠実に守っているだけですよ。」
カカシ先輩は私の言葉に
子供のように、不貞腐れている。
そのお姿を、居た堪れない気持ちで、少しだけ見ていた。
(私は本当にカカシ先輩に弱い…今からこんなバカな事を言おうとしているのだから……)