第30章 ごめんね。
少し私が強めに言えば、カカシ先輩の瞳が真面目な色に変わった。
「火影の…結婚する相手が護衛暗部の立場の人間だと、やっぱり世間体とか良くないだろうし、周りにお前が何言われるか分からないでしょ?」
「結婚???」
「えーー、言ったじゃない!側にずっといてくれるって。あれプロポーズ、オッケーなんだと思ってた。」
あどけない表情を浮かべながら、嬉しそうに思い出し笑っている。
「あ、あれは!た、確かに暗部の職を失ってもお側にいたいと思って、側にいたいと言いましたけど、まさか結婚の話をしてるなんて分かりませんって!」
真っ赤になって言葉が足りない事を責めていたら、さらにカカシ先輩は話を続けた。
「それに、は妊娠しちゃってるかもしれないでしょ?あんだけ中で出しちゃったんだし……。上忍に戻っても仕事を振るなって言ったのは、赤ちゃん出来てたら大変でしょ?オレと結婚して専業主婦になって、オレの側にいて欲しかったんだ。」
「あ、……そうですね。赤ちゃん出来ちゃってる可能性大ですもんね。」
そう言って、固まった。
「カカシ先輩……?…ワザと焦らして生でやるようにした訳ではないですよね?」
「え?違うよー、あれはお仕置きでしょ?」
確認するようにみているが嘘は言ってないみたいだけど、ずーっとクスクス笑ってる。本当だろうか。