第30章 ごめんね。
「、おかえり、遅かったね。」
大きな火影邸に帰り二人の部屋に入れば、のんびりイチャパラを読んでいる。
「た、ただいま……」
いつもと同じで、何も変わらない雰囲気に、クラクラ頭が痛くなる。緊張してしまい、泣きそうになる。
カカシ先輩は、私をずっと解任したかった。浴衣姿をコネに言わせてまで、辞めさせたかった理由は何?と、頭でずっと先輩に聞いていた。
「少し、話がしたいです。」
声のトーンが明らか違う事に、カカシ先輩は瞬時に反応してコチラを見る。姿を見た途端、イチャパラを本棚に戻し、畳の上に座る私の前にきて腰を下ろした。
「、どうした?何て顔してるんだよ。顔が引きつってるよ?」
いつもと変わらない。
優しいカカシ先輩なのに、一気に恐くなる。
私が要らないの…?
あんなに、愛し合ったのに、
私はそんな扱いをされる人間なの?
側にいてほしいって何度も言ったのに、
違うの?嘘なの?
色々感情が溢れ、涙がポロポロと流れた。