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【NARUTO】護衛暗部

第29章 お参り


帰り道、昔の記憶を思い出していた。

「時間が戻せるなら
いつに戻ってやり直したい?」

十五歳の時、上忍で同期の友達から
不意に聞かれたことがあった。

「うーん、アカデミーの頃に戻りたいかなー、遊びまくりたい!」って笑って言っていた。


今、もう一度、同じ質問をされたら?



あの日に戻って親友を止めたい。
だけど、多分無理だろう。
彼女の決意は変わらないはずだ。
ならば、この手で…と、思っている。

あの三人を救い、命を助けたい。
綱手様、シズク様をお守りしたい。



だけど、本当の本当は、

もっともっともっと前に戻りたい。

あの子が産まれた日に行って助けたい。

孤児で施設を過ごしたなら
私が一緒に暮らしたい。

家族に反対されたって構わない。

出来ないなら、彼女が犯罪者になる
きっかけの前日に戻ってベトレイを守りたい。

彼女を止めれる日に戻りたい。

親友を助けれる日に戻りたい。



そんな叶わない思いを
何度も何度も願うはずもなく
思い巡らせていた。



小さく息を吐き、
ゆっくり前を向いて


何か企みを抱えた六代目が待つ
火影邸へ帰った。

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