第28章 命日の朝
「もう一度言うぞ、護衛暗部を本日付で解任する。」
「御意!」
従順に従い、今後を考えていた。
という事は、私は上忍に戻るのか、八年ぶりに上忍に戻る事に違和感を覚えた。
「ネツキ、上忍に戻るが、お前に任務は多分回らんよ。まあ、貴様は無職みたいなもんだ。のんびりと過ごせ。」
「っ⁈何故でございますか⁈無職??」
軽くパニックになりながら綱手様を見るが笑っておられて、それ以上何も仰っていただけなかった。
「ったく、カカシは本当に自分勝手な奴だな、公私混同しすぎだろうが、叱っておけ。ああ、あとな、コネを責めてやるなよ、わかったな。」
「はい……」
私は解任され、上忍にも戻れず無職な人生を送るらしい…実家に帰って父の仕事を継ごうか…とか、色々考えていれば、綱手様が腰を上げた。
「さあ、今日は大事な日だ、行くぞ。」
「御意!」
最後の礼を伝え、一礼して部屋を出ようとした時、爺様から声をかけら、立ち止まり振り返った。
「暗部でよぅやったな、ワシは貴様は好かんがな。それだけじゃ、行け。」
「…っ!…はい。大変お世話になりました。」
再度一礼して部屋を出た。