第3章 火影邸に到着
火影邸が見えてくれば、
【六代目火影】と背中に大きく刺繍された、正装を身に纏うお方が、家の前にいる。
(…カカシ先輩⁈)
「カ、カカシ様!どうしてこんな所にいらっしゃっるのですか⁈」
焦って私が駆け寄れば、
私を見て、
少しホッと安心したような顔を浮かべた。
「お前が逃げ出したら、どうしようかなーって心配だったからね。」
不安な顔をさせてしまい、
一気に後悔した。
「っ!…そんな…!絶対逃げだしたりなんかしません!!
護衛暗部として誇りをかけてカカシ様を私は御守りします。」
吹っ切れたように潔く誓いを立てれば、カカシ先輩はフッと笑って、
又々嬉しそうに私の頭を撫でていた。