第2章 準備
巨大な荷物を肩にかけて歩いていれば、後ろから嫌味な野郎の声がした。
「うわぁ、ダッセー…こんな奴が暗部のトップだったかと思うと、情け無いよなー。」
バカにしたようにペラペラ喋られ、私は溜息をついていた。
「煩いな…ほっといてよ。コネ…」
注意して歩いているが、
まだ馬鹿は冷やかしを辞めない。
ムカついて
ギロリと睨めば
コネが固まった。
「……なあ、荷物持ってやろうか?」
「いりません。コネは自分の仕事しなよ。」
「あー、本当に可愛くねーなー…お前はいっつも!」
「カカシ先輩は可愛いって言ってくれたよ?」
「はー?バッカじゃねーの?冗談も通じねーの?遊ばれてるだけだろうが。マジになんなよ。」
「……そうかもね。それでもいい。」
小さく呟いて
下を向いて歩いていた。
「…そんなに好きか。」
「そんなに好きよ。」
2人は黙って火影邸に向かって歩いていた。