第25章 翌日
「……っ、あっ!」
………………浴衣!!
ガバっと起きれば、壁のフックに皺にならないように綺麗に、ハンガーでかけてくれていた。
お面も髪飾りも
大事に机の上に置いてくれている。
「…いつの間に……」
布団も2回目が終わった後、シャワーを二人で浴びて、私が頭を乾かしている間、先に戻って布団を敷いてくれていた。
「あ……!あの時に……」
(掛けてくれていたんだ。)
カカシ先輩はやっぱり優しい…それに大人の男性で、スマートだ。流石だ。
昨夜は、その後、三回目、四回目、五回目と怒涛の如く始まり、腰が砕けたように最後はもう……汗まみれで涙が出ていた。
初めてだったけど、全然痛くなくて、少し奥で小さな痛みを感じるだけだった。先輩のテクニックに感動してしまう。
もうカカシ先輩以外出来ない…全部見られてしまって……。
先輩とあんな格好でしちゃうなんて…やだって言ったのに…アレは強引すぎなのよ。本当に無理だって言ったのに……先輩ったら………と、頭で文句を喋りながらも、口がゆるみ、ニヤニヤ笑っていた。
これが男の人と触れ合うという行為なんだと初めて知った。大好きな人に抱かれるという事が、こんなにも愛しく感じる事なんだ、知らなかった、そう思いながら元の位置に戻って優しい先輩を見てギューと抱きしめていた。
「大好き…カカシ先輩が好き…」
カカシ先輩への想いがまた、更に深く私の心の奥に入り込んだ。
この人と生涯を共にしたい。
心から願う。
出来ることなら、ずっと、そばにいたい。
護衛暗部という職が無くなってもそばにいたい。
ずっと、ずっと、貴方を感じていたい。
そう思えばなぜか涙が出ていた。