第25章 翌日
今……何時なんだろうか……
五時間は寝たような気がする。この感覚からして、八時か九時だろうか、真っ暗な瞼の中を見ながら目が覚めた。
気怠い感覚を感じながら細めで目を開けると、肌が綺麗で暖かい胸元が目の前にあった。規則正しい吐息を吐くお顔を見上げれば、瞼と睫毛に目が入った。意外とマツゲが長いなぁ、と気持ち良さそうに眠るカカシ先輩を見た。
なんだか嬉しくて自然に微笑んでいた。少し身体を動かし、顔を横にして先輩の心臓の音を聴いてみた。
ドクン…ドクン…と心地よい心音と小さく心音で動く優しい身体を肌で感じている。
ああ…好き…カカシ先輩の音が好き……
心音をこんなに心地よく聞こえる事を初めて知った。