第22章 お別れ
「…で?何?用事?」
つっけんどんに聞けば、コネの少し半笑いの声が聞こえた。やな奴だな、本当に。
「明後日、命日だろ?今年も皆で集まるからいつもの場所で10時待ち合わせな。今回は綱手様も来られるようだ。」
「了解。暗部はどう?みんなちゃんとやってる?」
「お前なんかいなくても問題ないんだよ。俺が今トップなんだからな。もう、は戻ってくんな。お前が戻ってきたらまた俺が2番になるだろ?絶対戻ってくんなよ?」
「何よ、その腹立つ言い方ーー!
……コネは大丈夫なんだよね?無理してないんだよね?」
無理してない?の言葉の中には、親友の事を示しているのにコネは気づいて、少し黙った。
「俺はお前と違って結構シビアなんだよね。冷めてるわけ。俺は闇なんかねーんだよ。それよりもの方が…。六代目がそばにいるんだ。もう何も心配してねーよ。」
「カカシ先輩に、話せたよ…もう私も大丈夫。コネ、ありがとうね。ずっとそばにいてくれて。」
カカシ先輩が、みんなと笑っている様子を見ながら言った。
「そうか……それは良かったな。それより、あのお方は本当に公私混同しまくりだな。初日の俺に対する殺気やべーよ。シヌかと思ったわ。お前下向いてたから知らねーと思うけど、あの時の六代目の目、めちゃくちゃ怖ーー……あんな先輩初めて見た……ゾッとするわ。」
「そんなに?なんかイメージ付かないや。見間違いじゃない?笑ってる顔しか最近見てないや。」
今のカカシ先輩がそんな睨んだりする顔が想像出来なかった。