第21章 木ノ葉盆踊り 浴衣祭り
「あの日、森に水筒を持って一人で修行してたんです。アカデミーの授業の復習していました。そしたら木からドサドサーって誰かが落ちるように降りてきて、振り返って見た時、カカシ先輩すんごい疲れてましたね?」
「だって、一日中走りっぱなしでさ、喉乾いて仕方なかったんだよ。を見たとき天使だと思ったよ。」
「いや、何言ってるんですか。なんかしんどそうだからお茶をあげたらぜーんぶ飲んじゃって、さらに私がおやつに食べようとしてた煎餅まで食べちゃって、笑っちゃっいましたよ。」
「いやー、美味かったわー、バリバリ夢中で食べてたよ。腹減ってたしね。助かったよ、あの日、本当にダメかと思ってたからね。」
「いやいやいや、そんな大袈裟なー。
名前聞かれたから言ったのに、カカシ先輩、全然言わないんですよ、何で言わないんですか、意味わかんないですから!」
「だから、一目惚れしてて、恥ずかしくて言えなかったんだよ。笑った顔が可愛いすぎて、お面の中で真っ赤になってたんだよ。」
「……………は?またそんなご冗談を。あの後すぐに消えるようにどっか行っちゃいましたよね。その姿がすんごく華麗で格好良く見えて、暗部に入りたいって思ったんです。6歳の私には凄く輝いて見えましたね。」
「いや、隊長に呼ばれたからヤバイって思ってダッシュで帰ったんだよ。本気出してたからね。焦ったわー。」
「アハハッ!そうだったんですね、分かりませんでした。一目惚れは冗談ですよね、だって、私6歳ですよ?」
「いや、マジ。」
「………っ!」
「だからね、またに再会した時嬉しかったなー。だからお前はオレのお気に入りなんだよね。オレのひいき、凄かったでしょ?」
そう言ってカカシ先輩が照れながら笑うが、その顔を全然見れなくて横を向いていた。
ゆでダコのように真っ赤になっていたからだ。
「本当に、そう言うこと、サラッと言うのやめてくださいよ。」
「いやだって…「あーーー!もう分かりましたから!」
急いでお祭りに向かった。