第2章 【続】ボクノキモチ
「変わりにボクが対応するから、ね」
「でもっ…」
「英二の色っぽい顔、他の男に見せたくないんだ。」
どんな顔かな?と思い鏡を見ると、
紅潮した頬、蕩けた涙目の自分が写っていた。
誰が見ても、明らかに事情後だと分かる。
恥ずかしくなって布団に潜り込む
「うー…じゃあオチビ対応は周助に任せた!」
「クスッ、了解」
ガチャ
「やぁ、越前、どうかしたかい?」
「ッス…英二先輩は?」
「体調悪いみたいで眠ってるよ。英二に話ならボクが変わりに聞くよ」
「…さっき、先輩達…調理場で抱き合ってたよね?俺、見ちゃったんだけど」
やっぱりキミは見ていたんだね
「そうだよ。お互い同意の上でね」
「俺も、英二先輩の事好きだからアンタには負けないよ」
この子は何を言ってるんだろうか
英二が…好き?
許さないよ?そんな事…
「ボクは英二を誰にも渡さない。」
「俺、アンタから奪ってみせるから」
バチバチと臨戦態勢に入る二人を
ロッジ内の窓から見ていた菊丸は
服を着てから
慌てて外へ飛び出す。