第2章 【続】ボクノキモチ
ちょっと待っててと英二に伝え、背を向けると
自分の鞄を持ち出し、ベッドにまた座る。
すると
「なになに〜?すごい気になる!」
ボクの後ろから抱き付き、肩に顎を乗せてくる。
外ハネの髪の毛がくすぐったい
「ほら、コレだよ」
可愛らしい猫のイラストが描いてある箱を英二に渡すと、
「うわぁ!!開けてみてもいい?」
「もちろん」
中を開けると、シンプルな指輪が入っていた。
「え、これ…!」
「ボクが作ったんだ。着けるのが恥ずかしかったら、チェーンに付けて首から下げても構わないよ」
異性同士の恋人なら隠すことなく堂々と付けられるけど
英二がどんな顔をしてるか、急に怖くなって目を伏せると、英二がボクの気持ちを理解してくれたのか、
さっきよりも強く抱き締められていた
「すごく嬉しい!周助が作ってくれた世界に一個だけの特別じゃんか!」
素敵なプレゼントなんだから
嫌なわけ無いじゃん!っと強く伝えてくる英二の首筋にキスを落とす
チュッ
「んっ…首筋はくすぐったいってば」
「うん…知ってる」
キミとボクのキモチが通い合うこの時を
大切にしていきたい
「ねぇ、指輪付けてみたい」
「では、お手をどうぞ」
「何だか恥ずかしいって!そんな言い方」
顔を赤く染めて、ボクの掌に右手を乗せる
ゆっくりと指輪を通していく。
付け終わると
「「これからも、ずっと一緒にいてくれますか?」」
「クスッ…見事にハモったね」
「大石以外ともシンクロできるなんて驚いたにゃ」