第14章 すまんの。
その後、高尾君、氷室さんと続いて皆帰っていきました。
私は食器を洗ったら帰ります、と言って残っていた。
ザー...
「よし、終わりっ!」
今吉「ありがとなー小倉」
「いえ、じゃぁ私はこれで」
バッグを持ち、立った瞬間、
今吉先輩に力強く腕をつかまれた。
「えっと・・・」
今吉「・・・。」
黙り込む今吉先輩。
「あの、何か・・・?」
今吉「・・・・・・・」
ギュッ
さらに力が入る。
「っ痛ー・・・」
今吉「あ・・・」
パッと腕を離した。
今吉「す、すまんの」
「いえ・・・。」
変な先輩・・・。