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【黒バス】ブラックラブ!

第80章 スキとキス。


いつも花宮さんの前だと素直になれない私だけど・・・
今回ばかりは素直になれた。
ありがとうって言えた。
いつも意地悪ばっか言ってくるけど、
花宮さんって本当は・・・。

花宮「あーそうそう。」

「?」

さほど距離がないところから
少し大きめな声で花宮さんが言葉を発した。

「どうされました?」

私も少し大きめな声で。

花宮「まためちゃくちゃに考えて空回りすんじゃねーぞ。」

「も、もうしませんよ!」

花宮「実際してんじゃねぇか」

「うっ・・・か、笠松さんにはしっかり謝ります」

花宮「いやそういうことでもねぇけど・・・」

はぁ、と重いため息をついてから
花宮さんは黙った。

「花宮さん・・・?」

少し沈黙が続いたのでちょっと問いかけた。
すると背中を向けていた花宮さんが振り返り、
私の方を見てきた。

息をのんでしまった。

これまで見たことのない表情だったからだ。
どこかに決心したような・・・
強いて言うと、笠松さんのあの真剣な表情に似てる。

すぅっと息を吸ってから、花宮さんは声をだした。

花宮「・・・もういっそのこと、俺のになっちまえよ」

「・・・え・・・?」

花宮「別にお前なら嫌じゃねぇよ」

「花宮さん・・・?それって・・・」

花宮「あーめんどくせぇ」

「ちょっと!汗」

花宮「俺のになれってことだ」

「!!」

花宮「気が向いたらでいい。そんとき声かけろ。じゃぁな」

そういって花宮さんは少し早足で
曲がり角を曲がってしまった。
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