第80章 スキとキス。
=花宮side=
・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・!!!!!!
何言ってんだよ俺は!馬鹿か俺は!!
これこそダァホだっつーの!!←
曲がり角を曲がった瞬間、壁に拳をドンドン叩きつけながら
後悔をした。
なんであそこで言っちまうんだよ・・・。
抑えがきかなかった・・・っていうやつか。
あー・・・
俺としたことが情けねぇ。
すんげーイラつく。自分にこんなに腹がたつなんて
生まれて初めてだ。
・・・・
花宮「フハッ 人生初めての屈辱だ」
やっぱあいつのせいで俺は壊れてっている。
狂ってきている。
でもあいつに怒りがでてこねぇ。
逆に自分に怒りが湧いてくる。こんなあっさりいっちまう自分に。冷静になれない自分に。
くそ・・・。
・・・キス、しちまったら良かったか?
・・・いや、よくねぇな。
そんな良心的に考えてしまうこの瞬間の自分にも腹が立つ。
けど、嫌でも思ってしまう。
言ったもんは言った。しかたねぇ。
無理やりっていうのも悪くねぇけど、あいつら(ブラックラブ一同)に何されるかわかんねぇからな。
・・・フッ
変な笑みがこぼれる。
これはこれで楽しくなってきたかもなぁ。
唇に指をあてながらこう思った。
こっちのキスをもらうのは、近いうちになりそうだな。
こうなったら徹底的に落としてやる・・・。
俺に溺愛するくらいになぁ・・・。