第80章 スキとキス。
=花宮side=
花宮「何やってんだよ」
「・・・」
花宮「点滴はどうした。腕から血でてんだけど」
「・・・」
花宮「おいっ」
「痛っ!!」
血がでている腕のほうを力強くぐっっと
握ると、目をぎゅっと閉じて苦痛を感じた。
いい顔すんじゃねぇか・・・じゃなくて←
花宮「馬鹿じゃねぇの。」
「・・・馬鹿、で、結構です」
花宮「は?」
「っ・・・も、辛い、んです・・・」
そう言ったらまたぼろぼろ泣き始めた。
なんだってんだよ一体・・・
高尾「雅ー!?どこ行ったんだ雅ーー!」
・・・高尾の声、か?
ハッ おそらく置いてかれた点滴を見つけて
心配になったんだろうな。
めんどくせぇからいっそのことこの狂った泣き虫、
高尾に任せてどっか行っちまおうか。
・・・
ぎゅっ
片手でこいつの頭をぐっと胸の方に寄せ
抱きしめた。
「!!」
花宮「泣いてろ。こうしてた方が声おさえれんだろ。」
「・・・うっ・・・あぁ・・・」
花宮「鼻水つけんなよ」
「は、みや、さぁ・・・」
フハッ
言えてねぇよ花宮さんって。
確かにこいつの面倒してんのも面倒くせぇけど・・・
こいつの泣き顔を他の奴に見られるのは
もっと気にくわねぇ。