第74章 もしも・・・
=氷室side=
もし・・・。
いけないことを考えてるということは
自分でも分かっている。
それでも、こんな状況になると
そんなことを考えてしまう。
もし・・・
ここでキスをしたら。
・・・雅はどんな反応をするんだ?
いつもみたいに顔を赤くするのか?
それとも今は寝てしまうのだろうか・・・。
・・・受け入れてくれたら・・・?
そんなの・・・っ。
心臓の音がどんどん大きくなっていく。
それと同時に俺は雅に顔を近づけていく。
雅に初めて告白したのって、確か俺だよね。
このままはじめてのキスも俺がもらったら・・・。
こんなの俺じゃない。
こんなに自分を崩されたの初めてだよ雅。
ねぇ、雅。
もっと俺に色んなお前を見せてよー・・・。