第65章 イヴとココロ
日向「って、ごめんな汗 いきなりこんな話されてもな」
「いいえ。・・・素敵な夢だと思います」
日向「雅・・・」
「全力で応援します。先輩の夢。」
日向「おう。」
先輩は抱きしめながら私の頭をポンポンとなでた。
日向「お前はほんっと、励みになるわ」
「え、そ、そうですか?」
ちょっと照れてしまう。
でも私のこんな一言が先輩の力になれるなら
何度だって声をかける。
しつこいくらいに。
日向「まぁ、ほぼ独学で不可能かもしんねぇけど、がんばってみるわ」
「はい!!頑張ってくださいね」
日向「はーぁ。」
重いため息をつく先輩。
でもため息をついた顔は少し笑っていた。
日向「・・・お前みたいな奴が俺の嫁だったらな」ボソッ
「? なんか言いました?先輩。」
日向「なんでもねぇよ。ほら、ケーキあるぞ」
「! ケーキ!!」
日向「せっかくのイヴだ。食おうぜ」
「はい!!」
イヴの日。先輩は私に夢を話してくれた。
クリスマスの奇跡が、先輩に降り注ぎますように・・・。
ココロから願いをこめて。