第64章 終演後の物語
「うっ・・・」
人ごみで押しつぶされそう・・・汗
結構ぶつかるし、足ちょくちょく踏まれてるし。
でも二人と合流しないと・・・!
ドンッ
「わっ!?」
人の波の中、誰かにぶつかり、波から一人追い出された。
あぁどうしよ・・・またこの波の中に入らないと・・・。
考えただけで嫌になるけど・・・
玲央「雅・・・?」
「え・・・?れ、玲央さん!?なんでここに!?」
玲央「やっぱ雅だったのね!大丈夫?怪我ない?」
なんと私に駆け寄ってきたのは玲央さんだった。
「だ、大丈夫です・・・もしかしてぶつかったのって玲央さん?」
玲央「いいえ。私はあの人の波の中で雅らしき女性が転んじゃったから、様子を見に来たのよ。そしたら本当に雅だったなんて!偶然ね、雅もお芝居見に来たんでしょ?」
「は、はい。・・・あ、先輩たち探さないと」
玲央「先輩?今吉さん?」
「いえ、日向先輩の方で・・・」
玲央「あら、デート?」
「ちっ、違いますっ!/// ちゃんと伊月さんもいるからデートじゃありません!!///」
玲央「・・・雅、それってちがう意味であなた狙われてるんじゃ・・・。」
「え?」
玲央「・・・ま、まぁいいわ。私も一緒に探してあげる」
「いいんですか?」
玲央「私は一人だからいいの。ほら、行くわよ?」